その結果が良と出れば飛び上がらんばかりに嬉しい。
一番最近のものは片てん底立ち取り仕掛けでこれはよく釣れる。
底物のアカムツなど効果てきめん。
魚釣りは魚と直に接するのは餌の付いた針だけで
この針をいかに魚の口の中に入れるかにかかっている訳で
ここがつまり仕掛けの工夫になる。
高級な竿やリールは最高品でも魚とは直接関わらず
全て間接的な道具に他ならない。
10年も前にサビキで掛けたカタクチをそのまま底に下ろして
マゴチやヒラメを釣るアイディア仕掛けも雑誌「ボート倶楽部」に発表したら
早速どこかの仕掛けメーカーが模倣して売り出した。
あれは言っときますがダボ仕掛けの一つですからね。
わたしだって大きな丸セイゴ針の17号に
小さなカタクチが掛かるなんて想像もできなかったが
何事もやってみなけりゃわかるもんかいと試作してカタクチの群に落としたら
五本針にパーフェクトに掛かった時の驚きと嬉しさといったらなかった。
だからカタクチの群がいればヒラメやマゴチ
その他の小魚を食べてる魚は釣れたも同然と思ってる。
泳がせ釣りというか吞ませ釣りというか、これらは一度釣り上げた小魚を
泳がせ仕掛けの針に付け直した一匹だけを送り込む訳で
勢いも弱まるし敵も警戒して中々呑み込まないから
当たりが出てからヒラメ40、コチ20なんて
間を置いて合わせるようなことが言われる。
そりゃそうでしょうね。
元々海中にいる時より確実に弱ってる小魚だから
目についても警戒しながらゆっくり食い出すのが道理で
一方5本針にキラキラ勢いよく暴れてる小魚を見れば多少の警戒心はあっても
その5匹全部を自分だけで早く喰ってしまおうと一気に丸呑みするから
技術もへったくりもなく子供でも釣れることになる。
人間で言えば一万円札5枚が目の前でひらひらしてるのと同じで。
今わたしが釣り上げてるこれらの魚と底物はほとんどこの仕掛けの賜物で
それだからせっせと仕掛け作りを楽しむことになる。



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