先週17日に完全退院してかーちゃんが我が家に戻ってきたよ。
胸骨を縦に切って肋骨を開き心臓を一時停止させる。
上体の約半分を切っての大手術が成功し、かーちゃんが生還した。
前にも書いたが心臓肥大症は心臓の筋肉が厚くなり
その容積が小さくなる疾患だが
その逆で風船のように膨らんで表面積が大きくなる疾患だ。
その影響で僧帽弁が働かなくなり、心臓内の血液が逆流し水分が肺に溜まり
呼吸困難から死に至るという怖い病で
この手術ができる医師は少なく、まして経験豊富な医師は特にだ。
何故心臓が拡張していくのか、はっきりした原因は未だ不明の様で
根本的な治療は心臓移植しかない。
特殊で複雑なペースメーカーの埋め込みと
僧帽弁の取り替えで拡張を押さえるのが今の最も進んだ医術のようだ。
ところが手術後一ヶ月も経たないうちに
レントゲンで見ると心臓が縮小してる。
これには驚いた。
平塚共済病院のT医師とチームの医師看護師により行われた大手術と
ペースメーカーの埋め込み手術をした小田原市立病院の皆様が
最高の医術を発揮されたおかげではあるけれど
それにしても現代の医学の凄さを実感した。
小田原市立病院から平塚共済病院の恵まれた医師の方々、
看護師とそのスタッフの出会いが
一つの命を取り留めた現実のドラマではあった。
幸運な巡り合わせは人間の命をも救う。
やはり人との巡り合わせは大切だ。
もちろん素晴らしい方々との。




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