2010年08月16日

形見分けと精神力

幼少から英才で東京芸大で洋画を学び
60歳代では日本の洋画家10指に入る実力者になり素晴らしい絵画を多く残して
60歳半ばで亡くなってしまった橋本博英さん。

長い間酒を酌み交わし家族の様な間柄だったが
悪い病を得てから僅かな月日で他界。

その実力ぶりは皇室が作品を買い上げていたことからも
芸術性は高く評価されていた。

亡くなる数ヶ月前、

「形見分けしたいけど来ない?」

と言われ、住まいから近いアトリエに行った際
食器棚からそれまで蒐集した陶磁器、漆器を取り出しテーブルの上に並べ

「どれでも好きな物、好きなだけ選んで」

と言われしどろもどろしたものです。

洋画家であっても芸術はほとんど全て、それに酒と食べ物にも精通し
(栴檀は双葉より芳し)その通りの博学の人でした。

ご自身の残された僅かしかない時間を重々承知しているにも関わらず
それに正面から向き合い毅然とした姿には悟りを得た高僧のようにさえ思え
精神力の上限を見た思いです。

人間ってこうも強くなれるものかと。

手元にある形見の品を見つめながら思いがこみ上げてきます。

合掌。


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橋本博英さん形見の一部/酒器


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posted by ダボさん at 11:50 | 神奈川 ☁ | 【他】−その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする