母校東京芸術大学の准教授を勤め、自らの手で陶窯を築き作陶に力を注ぎ
素晴らしい作品の数々を手がけている。
自分で言うのも何だが、陶器はそこそこの見方をするつもりではいるのだが
彼の作品はひと言で表すと、温かさが感じられる。
使用する人の心の中にまで入り込んで
ほのぼのとした温もりを与える焼物はそうはない。
彼の内面的なものが作品に表れるのだろう。
だから時々東京の三越などで開く個展には大勢のファンが訪れ
お気に入りの作品を購入していく。
決して安価なものではないのだが。
岩清水の如く清澄な酒を彼の酒器で酌み交わせば、
酒徒としてこれ以上の事はない。
もちろん船頭の釣果が肴であることは言うまでもなし。
きっときと(富山弁で新鮮という意味)の釣った魚を調理し、
お気に入りの器に盛り、
お気に入りの酒器に岩清水を注ぎ、
至福のひと時。
釣り師でなければ適わないことだ。

三上 亮さんの酒器
温もりが感じられます。 船頭の宝物。
後日酒器以外の作陶もご紹介する予定です。




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