限りなく存在するのに印刷業ときたら・・・。
毎年今の時期、印刷屋は年賀状印刷で繁忙期に入る。
一般には知られてないが取り扱う日本郵便のはがきは2種類あり
一つは一般的なはがきと
もう一方は4枚分のはがきが1枚に印刷されたもの(4面付けという)があり
通常はがき寸法は148mm×100mmとなっている。
従って4面付けは印刷後に148mm×100mmに断裁しなければならない。
さてこの4面付けはがきの表側の印刷(朱色の郵便枠や切手部分)は
日本郵便から依頼を受けた大手印刷会社が行うのだが
紙の断裁技術が未熟で寸法が揃ってないから当然1枚のはがき寸法に断裁した時
不揃いになり商品価値を落とすことになる。
このまま客に出してしまうのを裁ちっぱなしというが
丁寧な印刷屋はこれを全て同じ寸法に揃えて出荷する。
これを化粧裁ちという。
従って丁寧な印刷屋からのはがきは極僅かに小さくなっているはずだが
他の部分の仕事もきちっとしてることになる。
日本郵便の発注先大手印刷会社の断裁技術がしっかりしていれば
印刷屋泣かせをしないで済むのにと毎年思う。
機械工業分野の技術と比べ何と印刷業は未熟なのか。
紙の断裁一つ満足にできないなんて情けないことおびただしい。

1箱4面付けが1,000枚、はがき数にして4,000枚入り。

上部に印刷業者のシールが見える。

このような4面付けになっていてこの寸法が不揃いで印刷屋泣かせになる。


