賢者の手本のようだと。
コロンブスの卵どころではない快挙だ。
ところで船のこと、魚釣りのことを全く知らない人が
沖合いにスパンカーを展開する船を見て
船の後ろに張ってる帆のようなものは一体何ですかと問われたら
端的に的確に説明できるでしょうか。
まず最初にあれは魚釣りをしてる船であること。
船の先端を風上に向けるためのもですと答えるでしょうね。
すると何故魚釣りの船は先端を風上に向けなければならないのか、
帆を張ることで何故船が風上に向くのかの質問が返ってくるはずです。
さぁーこの2点だけでも説明に膨大な時間と少々専門知識が必要になってくる。
船形のこと、潮流れのこと、スパンカー角度のこと、そして何より風のこと。
などまだまだ多くのことが説明内容になるが
これ全て踏まえた上でスパンカーを考案したのだから凄いことですね。
しかも電力も動力も必要とせずに正にアナログ的メカニズム。
苦もなく沖釣りができるのもこれがあるからこそ。
スパンカーの出発点は綿製で1枚帆だった。
風に押されることなく単に左右からの風に影響を受けるから
船の姿勢が保てず左右に揺れ動き安定を欠いた。
これが1926年前後に2枚帆という優れものが登場し
風上から船を押しながら左右からの風を受ける工夫がなされ
現在の原形になった。
そしてもう一方の重要なことは動力のパワーに微調整が可能になったこと。
これらの結果、高度な完成度の恩恵を我々は受けることになる。
いつもあって当然、当たり前のように使ってるスパンカーは
超々優れものなんですね。

頼もしくいつも助っ人になってくれるスパンカーは
中村船具工業(株)製


