どのくらいの速さで走ってると思います?
小樽と舞鶴を結ぶ新日本海フェリーの「はまなすとあかしあ」。
知る限りではこれが最速で毎時30.5ノット。
約56kmだが巡航は少し下回る。
約1万7千トンもの巨船をこの速度で走らせるのは他に軍艦ぐらいでしょう。
いつも利用するフェリーは20ノット前後の巡航速度。
約40km前後。
反対に遅い方では大間と函館を結ぶ津軽海峡フェリーの
「大函丸」(だいかんまる)で巡航約16ノット。
所要時間1時間30分。
北海道と本州を結ぶ一番の“近道”。
この船は2千トン足らずで長距離フェリーの1万7千トンの10%少々。
飛行機でいえばプロペラ機然り。
一般のプレジャーボートより遅い速度なんですね。
スピード感は全く違うけど。
もっと遅い船が身近にある。
清水港内の双胴型観光船は11ノット。
275馬力×2だから550馬力。
これで300人からの客を乗せるのだから驚く。
もっとも速さを必要としないから動けば良いわけで
これでこと足りてるんでしょう。
一方巴川河口に係留されてる海上保安庁の「おきつ」。
船速は公表されてないようだが40ノットほどは出るらしい。
あの大きさだから燃料メチャメチャ喰うでしょうね。
40ノットと言えば一時話題になった今は無き東日本海フェリーの
「なっちゃんレラ」と同じく「ワールド」。
青森と函館を結んでた。
船大好き人間だから両船乗ってみた。
最大船速45ノット、巡航約35ノットで通常フェリー青森函館間3時間40分を
2時間45分で結んでたが、その引き波の酷さに漁業関係者から非難を浴びたり
トラックを乗せられなかったり運賃が高かったり
その上燃費の悪さから早々に撤退してしまった。
また乗船していてもデッキもなく部屋に閉じこもるばかりで
船の楽しさには大いに欠けた。
しかし35ノットはプレジャーボートの比ではなく確かに速い。
いずれにせよカーフェリーが走り出した当初は15ノット前後であったことから
今の船は高性能になったものだ。


