お百姓さんが大事に作ったお米だからきれいに食べなさいと
母親に言われたものです。
それで今でも食べ物には感謝しながら無駄なくという習慣がついているし
魚や肉を食べる時はその命をいただいてるという
意識も合わせ持ちながら食事をする。
いやいや特別な精神論なんかじゃなくて単に素朴な思いで。
当然自分で釣ってきた魚に対しても同じく無駄なく食べる。
折角釣ってきた魚を雑に食べたんじゃ勿体ないし
その命も乱雑に扱うことになるような気がして。
だから捨てるのは内臓の一部と鰓だけで他は活用する。
細かくてどうにもならないあらや中骨は出し汁を作るから無駄にならず
これで作る味噌汁や澄まし汁は別格の旨味を引き出せる。
まさに猫またぎを作っているようなもの。

23cmのユメカサゴの煮魚もこの通りきれいに食べ尽くしたが
お見苦しくてすみません。
作家の植村さんもまさかこんな場面で登場するとは思わなかったでしょうね。
皿は流氷焼 植村宏光さん作陶


