窯出し当初の姿と大きく変化し特に低温で焼成した焼締めの甘い物ほど顕著だ。
いわゆる古が付くと言う。
焼物好きはこの変化の行程を楽しむ。
わび、さびにつながるのか。
ところが人工的に古を付けるなんてこともある。
中国や朝鮮の時代物に似せるために。
公表しないいくつものやり方があるみたい。
土中に埋めておくなんてのも方法とか。
専門家には自然に付いたのか人工的なのかはわかるようだ。
窯から出た真っ新なぐい呑み。
使い続けているうちに見込(器の内側)に少しずつ変化が出てきて
これが外側にも及んでくるともう自分の宝物になってくる。
このような焼物は洗剤を使わずに水だけで洗うのが理想。


三上 亮さんからいただいたぐい呑みも古が付きつつある。


小林東五さん作陶の同じくぐい呑みだが
左より右側が使い込んで完全な古が付いてる。
窯出し当初同じ器もこれほど変化する。

使用頻度が少ない

15年程頻繁に使い込んで古が付いてる。
両方共同種の焼物。


