ましてや中深の釣りはこの糸ふけとの戦いと言っても過言でないほど
多かれ少なかれ起こりうる。
潮流れや風向き。
二枚潮や三枚潮が大きな原因だが実深の5割も道糸が出る時があって
魚探か電動のどちらかが狂ってるのかな、なんて思ったりする。
こうなると微妙な当たりは取れないから釣果に大きく影響することになる。
この状況ではできるだけ糸ふけを少なくする操船技術も必要となってくる訳で
船頭は頻繁にスパンカーの角度や舵などの対応に追われることになる。
一般に言われてる糸ふけの取り方は重りが着底したら
電動をハイスピードで20〜30m巻き上げた後
再び下ろすと糸ふけを減らすことができると言われるが。
これが今まで何度も試みたが芳しくないのが実情。
で、もう少し良いやり方がある。
もちろん操船でできるだけ少なくしておいてからなのだが。
竿を手に持ちギューンと頭上まで持ち上げ
そのまま3秒ほど止めてからゆっくり竿を下げると一瞬糸に緩みがでる。
竿を上げた分糸ふけが取れたわけですね。
竿を下げながら手巻きで緩みを巻き取る。
この繰り返しを緩みが出なくなるまで何回も重ねると糸ふけがかなり取れる。
そしてこの操作をしてる途中で当たりを感知することもできるから一石二鳥だ。
手持竿で誘ってるのと同じ状況が海底で行われてる訳ですからね。
ただし湾曲して入ってる道糸の先には200号からの重りが付いてる訳ですから
体力勝負ではあるけれど。
この方法中深に慣れてる方はご存知の方もおいでかとは思いますが。


