「ほれサバちゃん喰ってくれよ、旨いオキアミなんだから」
なんて多目釣りの最中願を掛けたりしたら、ほんとにサバの丸々したのが
しかもでかいのが派手にぐるぐるしながら上がってきて
無事タモに入った。
よしよしこれ一匹あれば十分旨い締めサバが食えるぞ、なんてほくそ笑んで
さて締めようと手に取ると
「おっ!マサバじゃん」
腹にゴマ模様がないぞ、なんて思ってたら少し経って出てきた。
「何でい、ゴマちゃんじゃねーか」
でもはち切れんばかりに尾の方まで丸々として締めサバ材料に不足はない。
次に釣れたのは時間が経ってもゴマ模様は出てこない。
「おっ、こっちは本物のマサバだな」
サバは釣り上げてからこのことが少しだけ気になる。
ところがね、どっちともつかずというのがいるのご存知かしら。
そう、合いのこ。
両方が掛け合わさっちゃったみたいの。
ほんのうっすら頭寄りだけの腹にゴマ模様があり
はっきりとはしない個体がある。
マサバとゴマサバ、掛け合っちゃうんですね。


