タイがきてもこれはこれで嬉しいが、どうしてもと願うことの程ではない。
いつものポイントはアジやサバにしても
大きな群は見当たらないから大釣りはできない。
広範囲に点在するポイントの潮上から船を流し
いわゆる拾い釣りでアンカーは打たない。
魚の群と流れる船がタイミング良く出逢ったところで
コマセを振るやり方だから5mほど離れたバウで竿を出すAさんにその都度
「出たよ−!」
と知らせることになり、同時にコマセを振ると大体が同時にヒットするのだが
大サバが掛かれば両方で横走りするから5m離れていても
“賑やかなオマツリ”になる。
大事に取り込みたいから強引には巻き上げられず尚更オマツリになる。
大アジだって一丁前に横走りするし
こちらは口元が弱いから慎重にならざるを得ない。
ところでサバを釣り上げた一瞬はゴマ模様がなく
マサバかなと見間違うことがあるが
少し経つと現れてきてゴマサバと分かる時がある。
いずれにしても今では高級魚でそんなことより
とにかく食べて旨いのだから大事に血抜き活き締め後
頭とはらわた取って貴重品扱いで持ち帰ることになる。


