当時スバル360やトヨタのパブリカが一世を風靡した。
スバル360は車に乗り込むと今では考えられないことだが
車全体がフワッと下がった。
エンジンと言えば車名通り2サイクルで360ccの単気筒で
ペペンペンペンと何やら太鼓のような排気音で玩具のようだったが
乗ってる人を見ると羨ましくて仕方なかった。
しかし当時の技術者があれだけの車を実用車として作り上げたことは
今考えると凄かったと思う。
私が初めて乗ったのがパブリカで
今ではトヨタ東京カローラがトヨタ東京パブリカとの社名を冠し
言い方は悪いが正に今で言えば超原始的な車だったが
当時は相当の憧れの的だった。
空冷の確か水平対向2気筒だったように記憶するが
排気音はスパスパスパなんて気の抜けたような感じで
内装はと言えば半分も鉄板丸出しでそっけないものだった。
しかしこの空冷2気筒エンジンは物凄く粘り強さがあって
時速20kmからでも3速のトップギアでスムーズに加速できた。
今思えば全く別物の車ではあったが良い思い出をたくさん残してくれた。
これが本当の名車かも。



