これ初めに考え出した人凄いなぁーと思う。
当然手作りで試作して試し釣りをしたのだろうけど
ご当人もこれでほんとに針掛りするのかしらと不安で仕方なかったんじゃないのかな。
計算尽くだったんだろうけど。
とにかく一番要な針先が内側に向いちゃってるんだから。
一見して刺さる訳ないように見える。
魚が飲み込んでも吐き出してしまえば
どこにも掛からず口の外に出てしまいそうなのに
これが計算通りきちっと口先に掛かる。
9月11日の記事「オニカサゴの毒針を処理する」の初めの写真で分かるように
きっちり仕事している。
しかも理想の上顎に。
(上顎の金色はキラリちゃん)
針を飲まれて針スが歯に触れることなく正に理想的だ。
もう一つ、針スと針の角度を見てください。
針と針スが負荷の状態になると角度が小さくなる。
つまり内側に向いてた針先が上方向になって針掛かりするんですね。
餌を口に入れた時は負荷がないから角度はそのままだが
本格的に食いだして負荷が掛かると針先は少し上向きに変わって
結果口元に掛かる。
それでも尚針先は内側に向いてるから赤ムツのような口元の弱い魚でも
釣り上げ中外れる確率を押さえられる。
ほんとに考え出した人偉いな。
このお陰で根魚釣りが楽しめる。
そうそう鯵も口元の弱い魚だからムツ針がいい仕事してくれるね。
一つだけ欠点と言えば小さなムツ針は餌が付けづらい。
特にオキアミは。

左からベニアコウ、アコウ用22号、オニと中深場全般の根魚用19号、
汎用の15号、鯵用11号、それぞれのムツ針。



