夜中に発作を起こし隣の部屋で寝てたかーちゃんが
息も絶え絶え倒れ込んできた。
早く市立病院へ連れて行ってとやっとこさ言う。
手には何やら手提げ袋を掴んでいて私が死んだら開けてと差し出す。
とっさの判断でへそくりが入っているんだなと直ぐ分かった。
安心させるため死にゃあしないから預かっておくよ、と受け取った。
大手術はその間もなく後に執刀され成功した。
だからへそくりの中身は見てないから
一体どのくらいなのかしらと今でも分からず仕舞い。
今までの算段からするとかなり暖めてる筈だぞ、
なんて思いながら退院したかーちゃんに戻したけど。
一体世の中のかーちゃんはどのくらいへそくり持ってんだろな。
なんてちょっと気になる今日この頃。
そんなことは分からなくても
かーちゃん生きて帰ってきたんだから全てそれで良しと。
いや、でもでも、、もしかしたら俺より持ってんじゃないかな。
まぁいいことだけどな。



