アブラナ科ワサビ属の日本独特の野菜。
大別して2種類あるのご存知でしょうか。
真妻(マズマ)と実生(みしょう)です。
実生は収穫までが早いが少々水分が多い。
一方真妻は成長が遅く価格も高い。
スーパーで売ってるのはほとんどが実生ワサビで手頃な価格。
中伊豆は筏場(いかだば)のワサビ農家に知り合いがあって
訪れるとワサビ田に案内してくれるのだが、田の区切りの細いあぜ道を歩くと
時に大きなアオダイショウにお目にかかったりする。
ワサビ田は水流の上流にある田に上等級を植え、下流には上等級はない。
御多分に漏れず農薬を使い上流から流す。
農薬は根から吸収するので使い方には神経を使うらしい。
そうそうチューブ入りの練りワサビはほとんどが全くの別物で
西洋ワサビを粉にして練ったもので申し訳程度に本ワサビを混入させたものを
堂々と本ワサビなんて表示で売っていたりする。
話を元に戻します。
真妻と実生は前者が高級品なのだがその見分け方を書きます。
とても簡単です。
ワサビの根にはつぶつぶがあるが細かく沢山付いているのが実生ワサビ。
大きくて密集はしてないが、いかにも貫禄悠然としてるのが真妻ワサビだ。
時にスーパーで結構大きいのが980円なんて値段で売られてるのは
大方実生ワサビだ。
これで十分ですけどね。
知り合いのワサビ農家は当地でも古くからの良い場所を持ち訪れた折りには
それこそ最良のワサビと添加物皆無のワサビ漬けを手土産に帰ってきて
その味を堪能する。
もちろん釣り魚で。

あるカマボコ店のチラシ広告の写真だが
真妻の上等が添えられている。



