その後その仕事だけで生計を立てていける人はほんの一部に限られている。
洋画、日本画、陶芸、それに漆工芸、それぞれに知人友人を得るが
皆さん一様に生計を立てておられる。
芸術界をご存知の方なら誰でも凄いことだと思うはずだ。
私もそう思うがそれ以上にとても羨ましい。
だってそうでしょ。
好きな学問の日本一の大学を卒業しただけだって相当羨ましいのに
その好きなことで生計を立てているんだから。
言い方悪いけど好きなことして飯食えるなんて羨ましくて仕方ない。
私など自分の仕事が好きとか楽しいなんて思ったこと未だかつて一度もない。
やらないと生活出来ないから
仕方なくやってるまででむしろ苦痛にさえ感じる。
芸術家とは大違いだ。
もう故人になってしまったある洋画家と吞み交わしながらその話をしたら
確かにそれはその通りだと言われてた。
好きで楽しく仕事をして生活できる喜びは他にそうは無いのではと。
ただ初めに書いた様にこういう方々は芸術界広しと言えども大勢はいない。
言わば恵まれてる人達だ。
勿論実力備わってのことだが。



