このパワーを得るのにエンジン回転数は毎分3.200回転を要する。
この時、船速は40ノット超の仕様になっている。
いつものんびり走っているので2.000〜2.500回転で20〜25ノットだ。
この辺が燃費に於いても経済速度だろう。
一方、車はランクル100のディーゼルエンジンで196馬力。
この時の回転数は失念したが毎分2.000回転で100km近くの速度。
単純に比較すると同じ回転数で船の2倍以上の速度が得られる。
しかも燃費は船の10%程度で済む。
話が少し逸れてしまった。
船も車も低いエンジン回転数の範囲で使用しているが
小さなエンジンではどうか。
もっと回転数を上げないと同等の速度が得られないことになる。
当然エンジンの疲労度は高まる。
小さなエンジンの高速回転と大きなエンジンの低速回転とでは
大きなエンジンの方が長時間の使用に耐えられるのは当然だ。
当船をヤンマーに発注する時、エンジンは三種類の中から選択出来た。
280、320、380馬力と。
この中から380馬力を搭載したのは上記の考えがあったからだ。
使用頻度が高いことを予期してのことだったので正解だろう。
期待通り4.000時間を越えた現在、絶好調に働いてくれる。
ところでピストンリング、あのか弱そうな小さな部品。
一番摩耗するところだろうけどよくもつものだ。
いくらオイルが回っているとは言え驚く耐用だ。
大型タンカーのエンジンは2ストロークで毎分60回転なんて
超低速なのもあるが、のべつくまなく地球の表面を動き回っても耐えている。
半永久的に使えるんだろな。
ハーレーダビッドソンの様に低速回転で
爆音が数えられるエンジン音を好む人と
高速回転のビィーっていうエンジン音好む人がいるそうですね。
当然エンジンの疲労度はハーレーが低いんでしょうね。



