動物の子育てを見ると自然から授かった知恵に驚く。
例えば鳥類の親鳥が卵から孵って間もないヒナたちを連れ
地上で餌探しで歩き回っている時、空に地上に天敵が現れることがある。
すると親鳥は何やら鳴き声を発してヒナ鳥たちに警戒を促すのだが
「逃げろ」とか
目立たせなくするために「動くな」、
または「隠れろ」とか
微妙に異なる鳴き声を発する。
親の鳴き声を聞いたヒナたちは直ぐその体勢を取るのだが
卵から孵ってほんの間もないのに
この意味を心得ているのはどうやって学習するのだろう。
自然界における本能で生まれながらに備わっているのだろうか。
天敵から身を守るための知恵に感心させられる。
一方、万物の霊長人間界ではどうか。
自分の子を餓死させたり殴打して殺してしまったり
体中にあざがつく程殴ったり蹴ったりの虐待があったりと、
これ同じ動物、人間の仕業なんですからね。
人間以外の動物がこんなことするだろうか。
こうなると子供の天敵は親ではないか。
しかしどんなにひどい親であっても
子供にとっては紛れもないパパやママであって
餓死させられた二人の子供たちは近所に聞こえる程の声で
「ママ、ママ!」
と叫び呼んでいたと報道されている。
天敵とは恐い存在だ。



