水深も5mそこそこと浅く、快晴時には水中にいるのを忘れさせる程の透明度は
何とも不思議な空間(水間?)に思えた。
あわびがいるんですね〜、うじゃうじゃと。
あわびの上にあわびが重なっていることも。
磯金で一枚起こすと二枚獲れる。
その気になればスカリ一ぱいすぐ獲れてしまう。
ところがこの近くに漁師村があってここの漁師はめっぽう気が荒く
潜っているのを見つけると船を真上にもってきて長い竹竿で上から突かれる。
レギュレーターから空気の泡が出ているので
一度見つかると必要に追いかけてくる。
そんな時はスカリを海底に置いて船が近づけない浅瀬に逃げ込み
そこから陸に上がってしまったものだ。
ほとぼりがさめた2〜3日後にスカリを揚げに行くと
ナントあわびは身がきれいに無くなって
貝殻だけになっていてがっかりしたものだ。
スカリの細目からイシダイが身をついばんで食べてしまったのだろう。
当然さざえも沢山獲れた。
さざえは蓋が付いているので無事回収できる。
三浦半島は潮通しが良いので角の長い個体が多く、
東京湾の第三海堡あたりの個体はつるんとした角の短いものが多かった。
波が静かだから踏ん張る必要がないからかも。
あわびもさざえも陸に上がって焚き火をし
その上で海水をかけながら焼いて食べるのだが、今流行りの浅酷焼の元祖かも。
この味は忘れられないなぁ。
これもン十年前の出来事だから今のダイバーがこれを見たら・・・



