クルーザー型船艇を使っていたのだが、
これはこれで夢中になるぐらいおもしろかった。
競泳で自由形を得意としていた時代があったので
「クロールストローク」なんて格好の良い船名を付けていた。
何しろサザエ、アワビ取り放題、カンパチヒラマサも水中銃で獲っていた。
アメリカのボイト社製の水中銃はパワーがあって性能が良く命中率も高く、
時には20kgオーバーのヒラマサを獲ったりしたが、
そんな時は小脂の太さ程もあるステンレスの矢尻の付いたシャフトが
曲がってしまい、ローラーにかけて修復してもセンターが狂って真っ直ぐ
飛ばなくなったりしたものだ。
今でこそそんな事をしたら警察事になってしまうが当時は良き時代であった。
今ダイビングでとってこれるものは写真だけになってしまい往年の
醍醐味は薄れてしまっている。
(こんなこと言ったら漁師に怒られるかも)
今はその海中に1本の糸を頼りに魚に遊んでもらっているが、両方のおもしろさ
を知った上でダイビングと釣りとどちらに魅力を覚えるかといえば、
そく釣りと答えたい。
それ程沖釣りは気を狂わせる。



